クエリビルダー 操作マニュアル

楽楽販売のマスタと受注データから、見たい形の集計表をその場で作るツールです

1これは何か

楽楽販売から落としたCSVを読み込んで、行に何を置くか・列に何を置くか・どの数字を見るかを選ぶと、その場で集計表ができます。レポートが決め打ちで用意されているのではなく、組み合わせを自分で作る道具です。

「営業グループ別の稼働率」「全社の月次推移」「担当×媒体のクロス集計」「掲載が止まっている法人の一覧」——どれも同じ画面から出せます。

データはどこにも送信されません。 読み込んだCSVはブラウザの中だけで処理され、サーバーには一切送られません。ページを閉じるとメモリから消えます。顧客情報を扱っても外部に出ない作りです。

裏を返すと閉じるとデータも消えるので、使うたびにCSVを読み込み直す必要があります。結果を残したいときはCSVダウンロードしてください。

23ステップで使う

  1. データを読み込む
    CSVを枠にドロップします。顧客マスタ・法人マスタ・全受注データの3種類。分割された _0 _1 _2 _3 もまとめて選んで構いません。ファイルの中身を見て種類を自動判別するので、順番も名前も気にしなくて大丈夫です。3つの枠が緑になれば読み込み完了です。
  2. 条件と出力の形を決める
    急ぐときは上部の「よく使う条件」ボタンを押すだけで、条件の設定から集計まで一気に走ります。細かく作りたいときは分析単位・基準日・期間を決めて、行と列と指標を選びます。
  3. 「この条件で集計する」を押す
    表が出ます。列の見出しをクリックすると並べ替え、右上の検索窓で表の中を絞り込み、CSVダウンロードで手元に落とせます。

まずは「よく使う条件」から触るのがおすすめです。 ボタンを押すと各項目に値が入るので、そこから1つずつ変えていくと仕組みが分かります。

3用語の意味

用語意味
分析単位1行を何で数えるか。法人(Hコード)顧客(Kコード)をトグルボタンで切り替えます。詳しくは6. 分析単位の切り替えを参照。
基準日いつ時点で見るかを決める日付。母数の判定・期間プリセット・空白日数の計算に使われます。初期値はデータ内で一番新しい納品日。通常は触りません。
母数(現S)分母になる先。既定は「直近1年に掲載実績がある先」です。過去1年に一度でも出稿した=今も取引関係にある、という考え方。「条件なし」にすると担当が紐づく全件が母数になります。
集計期間アクティブかどうかを判定する期間。開始日と終了日で決まります。プリセットを選ぶと自動で入り、直接いじることもできます。
アクティブ集計期間の中に納品日がある先。その期間に実際に出稿していたということです。
稼働率アクティブ数 ÷ 母数。過去1年に取引のあった先のうち、今どれだけ出稿が続いているかを表します。
空白期間最終掲載日から基準日までの日数。長いほど離れている先です。

基準日を動かすのはどんなとき

過去の時点を再現したいときです。基準日を2026-03-31にすれば3月末時点の母数と稼働率が出るので、半年前との比較ができます。月中にデータを落としてきても、基準日を前月末にすれば月次の数字として揃います。

基準日をそのままに集計期間だけ過去へずらすと、噛み合わない数字になります。 母数は今日時点、分子だけ過去、という状態になるためです。過去を見るときは基準日ごと動かしてください。

4行・列・指標

行(縦軸)— 1行を何で区切るか

営業グループ/営業担当/都道府県/市区郡/業種大分類/最終掲載媒体/空白期間の帯/状態/集計期間のアクティブ/全社(合計1行)

列(横軸)— クロス集計するとき

上と同じ項目に加えて年月が選べます。列を「なし」にすると、指標を横に複数並べる形になります。

列に「年月」を置くと推移が見えます。 行=全社・列=年月・指標=稼働率にすれば、月ごとの稼働率が横一列に並びます。行を営業グループにすれば、グループごとの推移表になります。

指標 — どの数字を見るか

指標中身
件数対象になった先の数(母数の条件を問わない)
母数(現S)母数の条件を満たす先の数
アクティブ数集計期間に掲載があった先の数
稼働率アクティブ数 ÷ 母数
非アクティブ数母数 − アクティブ数。止まっている先の数なので、アプローチ対象の量が分かります
取扱高集計期間内の受注額合計
1件あたり取扱高取扱高 ÷ アクティブ数
窓口数配下のKコードの数(法人単位のとき有効)

列を「なし」にしているときは複数選べます。列に軸を置くと、表が成立しないため自動で1つに絞られます。

明細一覧モード

集計せずに1件ずつの行を出します。社名・住所・電話番号・法人番号・担当・最終掲載日・空白日数・媒体・状態・期間内の取扱高が並びます。架電リストや訪問リストを作るときはこちらです。

5よく使う条件

画面上部のボタンです。押すと条件が設定され、そのまま集計まで実行されます。

ボタン出るもの
営業グループ別 現S稼働率グループごとの母数・アクティブ・稼働率・取扱高
営業担当別 現S稼働率同じものを個人単位で
全社の月次アクティブ推移直近1年の稼働率を月ごとに横並び
営業グループ × 月次アクティブグループごとの月次推移
担当 × 媒体 クロス集計誰がどの媒体を何件持っているか
掲載空白の一覧掲載が止まっている先の明細
都道府県別 稼働率地域ごとの稼働率

プリセットは分析単位を上書きしません。 先に法人(Hコード)か顧客(Kコード)を選んでからプリセットを押せば、その単位のまま条件がセットされます。同じ「営業グループ別 現S稼働率」でも、法人単位の稼働率と顧客単位の稼働率をボタン1つで切り替えられます。

6分析単位の切り替え

「集計の条件」の左端にあるトグルボタンで、法人(Hコード)顧客(Kコード)を切り替えます。

法人(Hコード)顧客(Kコード)
1行の単位法人で1件。同じ会社の複数窓口をまとめる窓口(Kコード)ごとに1件
アクティブ判定法人内のどれか1窓口に掲載があれば法人全体がアクティブその窓口自体に掲載があるかどうか
件数少ない(窓口を束ねるため)多い
稼働率高く出やすい低く出やすい
主な用途会社単位の営業管理、取引先の全体像窓口ごとの稼働状況の把握、掘り起こし対象の特定

なぜKコードの稼働率は低くなるのか

法人Aに窓口が3つあり、そのうち1つだけが掲載中の場合を考えます。

  • Hコードでは法人A=アクティブ(1/1 = 100%)
  • Kコードでは窓口1=アクティブ、窓口2=非アクティブ、窓口3=非アクティブ(1/3 ≈ 33%)

この差分がそのまま「法人内で動いていない窓口」を示します。Kコードの稼働率が法人に比べて極端に低い担当は、窓口の掘り起こし余地が大きいということです。

比較のコツ: 同じプリセット(例:営業グループ別 現S稼働率)をHコードで実行 → CSVダウンロード → Kコードに切り替えて再実行 → CSVダウンロード。2つのCSVを並べれば、法人は取引があるのに窓口が眠っているグループが見えます。

切り替えると何が変わるか

  • 絞り込みの選択肢がその場で作り直されます
  • KPI帯の見出しが「対象法人」⇔「対象顧客」に変わります
  • CSVダウンロードのファイル名が hojinkokyaku に変わります
  • 表の下の注記に 単位=法人(Hコード) または 単位=顧客(Kコード) と表示されます
  • 明細一覧の1列目が「法人№」⇔「顧客№」、3列目が「窓口数」⇔「窓口名」に変わります

7営業グループの定義

担当をまとめて1つのグループとして集計できます。担当の紐づけが実態と合っていない場合や、組織単位で見たい場合に使います。

奈良・吉川 = 奈良達生, 吉川恭平
ソリューション = 堀江唯花, 下川猛, 河野祐子
エリア = 寒川翔真, 畠山環, 中山皓暉

1行に1グループ。グループ名 = 担当A, 担当B の形です。ここに書かれていない担当は、その人ひとりのグループとして扱われます。全員分を書く必要はありません。

編集するとその場で反映されます。行に「営業グループ」を置いたときに、この定義が使われます。「営業担当」を置けば個人単位のままです。

8除外キーワード

集計対象から外したい先を書きます。読み込んだ直後に落とすので、集計に出ないだけでなく絞り込みのプルダウンにも現れません。

書き方

1行に1つ。既定では営業担当名との部分一致で判定します。

FAW        → 鈴木伸幸(FAW) が消える
閉業       → 阿具根汐音(閉業) 吉川恭平(閉業) がまとめて消える
退職者     → 退職者/現在担当要確認 が消える

担当名以外で切りたいときは、頭に接頭辞を付けます。

社名:サカタ
コード:H0000393
住所:北海道
業種:警備

# で始まる行はメモ扱いで無視されます。なぜ除外しているかを書き残しておくと、後で見たときに分かります。

初期状態で入っているもの

FAW/佐藤孝/テレマ/フロムエーワーク/退職者/現在担当要確認/後任なし/担当なし/現在対応者なし/不明/その他/閉業/現存せず/廃業/H0000393(サカタ)/H0007538(RSHDダミー)

編集すると欄の下に除外件数と消えた担当名が表示されるので、意図した通りに効いているか確認できます。

9データの用意

楽楽販売から3種類をCSVで出力します。

種類判別に使う列
顧客マスタ顧客№ / *窓口名
法人マスタ法人顧客№ / *法人名
全受注データ納品日 / 受注額

ファイル名は変わっても構いません。中身のヘッダーを見て判別します。分割出力された複数ファイルも、まとめてドロップすれば自動で結合されます。

文字コードはShift_JISでもUTF-8でも読めます。 楽楽販売の標準出力はShift_JISですが、そのままで問題ありません。

使っている項目

  • 顧客マスタ — 顧客№/*法人顧客№/法人名/*窓口名/*住所/*電話番号/法人番号/現在担当営業/最新実績(納品日)/最新掲載実績(媒体)/業種大分類/閉店・移転情報
  • 法人マスタ — 法人顧客№/*法人名/*本社住所/*代表電話番号/法人番号/現在営業担当/業種大分類/閉店・移転情報
  • 全受注データ — 顧客№/納品日/商品/受注額

最終掲載日は受注データの納品日の最大値顧客マスタの最新実績(納品日)の遅いほうを採用しています。受注データは一定期間より前が入っていないため、マスタ側で補っています。

10数字を読むときに気をつけること

週次では見ない

楽楽販売の納品日は月次の計上に寄っているため、集計期間を1週間にすると実態より極端に低く出ます。 このツールは月次以上の粒度で使ってください。週次のアクティブ比率を見たいときは、Indeedアカウントマネジメントシートの費消データをAdvertiser IDで突合する方法が正しいやり方です。

HコードとKコードで稼働率が違って見える

同じ条件でもKコードの稼働率はHコードより低く出ます。 法人内の1窓口でも動いていれば法人はアクティブになりますが、窓口単位ではその1窓口だけがアクティブで残りは非アクティブだからです。これはバグではなく、集計粒度の違いです。詳しくは6. 分析単位の切り替えを参照してください。

タウンワークの稼働率は0%になる

全データを通してタウンワークの最終納品日は2025年3月24日です。紙媒体が終了しているため、最終掲載媒体がタウンワークの先は定義上すべて空白側に入ります。バグではありません。

むしろ「紙媒体で止まったままIndeedに移行できていない先」として切り出せます。最終掲載媒体でタウンワークを絞り込み、明細一覧を出せばそのままアプローチリストになります。

担当の紐づけが実態と合っていないことがある

母数が異常に多いのに稼働率が極端に低い担当がいる場合、実際には別の人が動かしている先が母数に混ざっている可能性があります。営業グループ機能でまとめるか、担当×媒体のクロス集計で内訳を見て切り分けてください。

掲載実績が一度もない先

「未取引」として区別されます。空白(過去に実績があって止まっている)とは別物です。状態を行に置くと内訳が分かります。新規開拓リストが欲しいときは、状態で未取引を絞り込んで明細一覧を出してください。

媒体グループの分類について

商品名は個別のコードで登録されているため、体系から分類しています(TW=タウンワーク、F=フロム・エー、ナビNEXとN回数券=リクナビNEXT など)。明細一覧では元の商品名も見られます。

11困ったとき

CSVをドロップしても枠が緑にならない

ヘッダー行の列名で種類を判別しています。楽楽販売から出力したそのままのCSVか確認してください。Excelで開いて列を削ったり並べ替えたりすると判別できなくなります。判別できなかった場合はファイル名を出してお知らせします。

表示が古いまま変わらない

ブラウザのキャッシュです。シークレットウィンドウで開き直してから判断してください。

集計を押しても何も出ない

絞り込みが効きすぎている可能性があります。「絞り込みをクリア」を押してから、条件を1つずつ足していってください。

稼働率が想定と違う

次の順に確認してください。

  1. 分析単位が法人(Hコード)か顧客(Kコード)か — Kコードの方が低く出ます
  2. 母数の条件(直近1年か、条件なしか)
  3. 集計期間(開始日と終了日)
  4. 「母数を満たす先だけを対象にする」のチェック状態
  5. 基準日が意図した日になっているか

表の下に条件がそのまま文章で表示されます(単位・母数・集計期間・基準日)。そこを見れば何で集計したかが分かります。

数字を残したい

CSVダウンロードを押すと、表示中の内容がそのまま落ちます。ファイル名には集計表か明細か・法人か顧客か・期間が入るので、後から何のデータか分かります。

顧客情報の取り扱いに注意してください。 ダウンロードしたCSVには社名・住所・電話番号が入っています。共有範囲を確認のうえ扱ってください。